河瀬直美さんは、映画監督をされています。
女性の映画監督ということで、珍しくて驚く方もいらっしゃるのではないでしょうか?
河瀬直美さんのプロフィールについて、ご紹介します。
また、樹木希林さん主演の映画「あん」は、河瀬直美さん監督の映画です。
映画「あん」はどういった映画なのでしょうか?
河瀬直美さんの夫についても、ご紹介していきます。
目次
河瀬直美のプロフィールは?
最後の一文が非常にアイロニー。 https://t.co/AStYNEtK0g
— 豊田憲子/NorikoToyoda (@saltykiss) 2018年10月24日
河瀬直美(かわせ なおみ)さんは、1969年生まれ、奈良県出身の映画監督です。
奈良県の奈良市に生まれた河瀬直美さんは、奈良市立一条高等学校へ入学します。
河瀬直美さんはスポーツもうまく、中学生の頃からバスケットボールをていたようで、
高校時代はバスケットボール部のキャプテンとして活躍。
なんと国体の出場経験をお持ちなんですよ!
高校を卒業後、大阪写真専門学校映画科へ入学します。
現在は「ビジュアルアーツ専門学校」と名前を変えています。
卒業生には同じく映画監督の大森研一さんや西尾孔志さんなどがいらっしゃいます。
大阪写真専門学校を卒業後は講師などをしながら作品を制作。
1997年には「萌の朱雀」という映画で第50回カンヌ国際映画祭の新人監督賞を、なんと史上最年少で受賞しました。
作品の撮影地は奈良県の五條市で、たまたま五條市を訪れていた河瀬直美さんが
中学校で下駄箱の掃除をしていた、デビュー前の尾野真千子さんに声をかけ、主役に抜擢したようです。
尾野真千子さんは「萌の朱雀」がデビュー作で主役、という大きなプレッシャーを背負いながら演じていたんですね。
その後、2007年に第60回カンヌ国際映画祭で「殯の森」がグランプリを受賞します。
その栄誉を称え、奈良県民の栄誉賞も受賞しています。
また2009年にはカンヌ国際映画祭で「金の馬車賞」を受賞。
この「金の馬車賞」というのは、映画祭に貢献した監督が受賞するもので、
女性・アジア人としては初めての受賞となっています。
河瀬直美さんの快挙は続き、2013年には第66回カンヌ国際映画祭の審査員に日本人としては17年ぶりに選ばれます。
また、映画監督としては初の選出で、日本を代表する映画監督となりました。
一見、とても華やかな人生を歩んでいるように見える河瀬直美さんですが、
実は幼い頃に両親が離婚し、母方の祖母の姉に育てられました。
子供の頃は男性が近づいてくるだけで泣いてしまうような、そんな子供だったと語っています。
認められる存在になるために、勉強や部活を頑張っていたんですね。
そんな中出会ったのが「映画」の世界。
今までは「ただの優等生」で、そんな自分を変えてくれた存在が映画だったんですね。
幼いころの境遇が、河瀬直美さんの映画監督としての感性に影響されているのかもしれません。
樹木希林主演の映画「あん」はどういう映画?
「あん」2015年
監督/河瀬直美
主演/樹木希林物語途中、人の冷たさに眉を顰めてしまうシーンもあった。
でも、誰が良くて誰が悪いという事ではなく、良い事も悪い事も含めてどういう風に自分の命と、この世界と向き合うかを静かに問いかけてくる作品だった。
徳江さんはまるで桜の妖精のよう。 pic.twitter.com/mDPaWIJLa8— 櫻木柚子 (@yzk0n0mem0) 2018年10月21日
2015年に河瀬直美さんが監督を務めた作品、「あん」は、日本、フランス、ドイツの合作となっています。
カンヌ国際映画祭ではオープニング上映され、日本でも話題になりました。
また、主演は2018年に亡くなられた樹木希林さが演じています。
「あん」という映画は、とあるどら焼き屋が舞台で、やる気のない店主が、ある日いきなり現れた老婦人に「雇ってほしい」と懇願されることから物語は始まります。
老婦人の作るあんこはとてもおいしく、どら焼き屋は人気店になっていきますが、
老婦人が元ハンセン病患者という事が近所に知られてしまいます。
売り上げが落ちていき、老婦人は再び差別の目にあうことになります。
この作品は「差別はいけない」という事だけではなく、色んなメッセージが込められています。
映画を見た方の感想では、「自分の人生でやり残したことはないのか、考えさせられる映画だった」「何もかもうまくいかない時に見たい映画」というものが多く、多くの人の心に刺さる映画だという事が分かります。
樹木希林さんだけでなく、市原悦子さんや水野美紀さん、永瀬正敏さんなどの演技も素晴らしく、とても素直な気持ちで観る事が出来た、と高評価のようです。
ハッピーエンドと言い切れる映画ではないけれど、見た後に少し爽やかな気持ちなれる、そんな作品に仕上がっているのも、河瀬直美さんの作品だからかもしれませんね。
また、映画「あん」を見た後は「どら焼きが食べたくなった」という声も多くあったので、どら焼きを用意しておいた方がいいかもしれません(´∀`)
河瀬直美の夫について
河瀬直美さんは、1997年に映画プロデューサーで映画監督でもある仙頭武則さんとご結婚されています。
しかし2000年に離婚。離婚原因としては考え方の違いが挙げられています。
お互い映像作品のプロですから、意見が衝突してしまい、離婚という結果になってしまったのかもしれません。
ちなみに、おふたりに間にお子様はいなかったようですね。
その後、2004年に河瀬直美さんは奈良県出身の同級生と再婚しています。
第一子となる長男も誕生しています(*´ω`)
ちなみに再婚相手の夫は一般人の方のようなので、詳しい情報は見つかりませんでした(・_・;)
しかしお子さんの名前は「光祈」という名前で、なんだか繊細で優しい男の子を想像してしまいます♪
終わりに
今回は、映画監督の河瀨直美さんについてご紹介しました。
国際的な賞をいくつも受賞する日本を代表する映画監督さんですが、
いつまでも変わらないのは「自分が撮りたいものを撮る」というスタンス。
興行収入にはあまりこだわりがないようです。
今の世の中は、売れるもの=良いもの という考え方をしてしまいがちですが、
たまには世間の評価を気にせずに、自分の好きなものだけに集中してみるのもいいかもしれませんね。
そんな気分にさせてくれる河瀬直美さんでした♪